syunee’s illustration blog

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イラスト考察-流行りのイラストを考える-

考察第一弾は「流行りのイラスト」についてです。

年代ごとに、その時流行っていたものの特徴を図解してみました。

出来るだけ特徴をおさえているとは思いますが、アニメーターではないので上手くはないです。ご了承ください。

<読むにあたっての注意事項>

・アニメ・漫画が好きな自分のまとめのようなものです。

・できる限り調べての記事ではありますが、個人レベルですので、絶対ではありません。

・ブランド化しているアニメ等は含んでいません。(ジブリ、ディズニーなど)

・髪のハイライトなど時代で傾向が変わりますが、記事が長くなると思ったので、また別の記事にします。今回は線画のみです。

・大きく変化のある女性キャラクターを考えていきます。

よろしければお付き合いください。

 

まずは一覧でどうぞ!

 

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ざっくりですがいかがでしょうか。

懐かしい時代のものもあるのではないでしょうか。

若い人は、こんなイラストがあったのかと思う方もいるかもしれませんね。

 

では年代別に細かく考察していきます。

 

【1990年代~】

爆発的人気漫画が多く出てきました。

代表的、有名、ブームになったのではと思われる作品は以下のものかと思います。

92年「美少女戦士セーラームーン

93年「SLAM DUNK

95年「新機動戦記ガンダムW」「新世紀エヴァンゲリオン

  「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

97年「ポケットモンスター

98年「カウボーイビバップ

99年「ONE PIECE

少年漫画、青年漫画が多いですが、この時期から少女漫画のアニメ化が増えた印象です。また、女性層の拡大もしていった時期ではないでしょうか。

80年代(描いてはいないのですが)~90年代はまさに子供が熱中、さらに限定してしまえば少年が熱中するものが多かったと思います。

 

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イラストの特徴としてまず、とにかく「目が命」という表現です。顔に対しての目の割合が大きく、女の子のキャラクターはまつ毛がばっちり描かれています。髪型なども凝ったものが増え、シルエットだけでキャラクターが分かりやすいです。

目は大きく、ハイライトが大きい。鼻は「く」の字で、口は小さめ。頬の位置が膨らみ、顎がシャープ。すべてデフォルメで表現されています。鼻に関しては記号というくらい、この描き方が多い印象です。

髪も特徴的です。髪の分け目の影の部分盛り上がりや、髪のボリュームが顕著です。

その当時流行した髪型も見てみると分かります。

 

【2000年代~】

IT革命や、地上デジタル放送になるなど、変化が大きかった印象です。

2000年代は漫画のアニメ化・実写化がぐんと上がったように感じます。

さらに、「萌え」が広く普及した時期でもあるように思います。

02年「NARUTO‐ナルト‐」「機動戦士ガンダムSEED

03年「キノの旅(00年文庫化)」「鋼の錬金術師」「プラネテス

  「涼宮ハルヒの憂鬱(03年文庫)」

04年「プリキュアシリーズ」

05年 ノイタミナ枠が出来る 

  「創聖のアクエリオン

  「交響詩篇エウレカセブン

06年「けいおん!

07年「バッカーノ!(03年文庫)」

ライトノベルがアニメ化される本数が多くなりました。

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イラストの変化はというと、鼻の影がベタ塗りであったり、影を多く作っているものがあったりします。顎はシャープのままが多い印象です。目はやや小さくなりますが、瞳が大きいものが増えていっているように感じます。

頬のふくらみを表していた描写より、正面の時はエラの部分を描写するようになっています。

アニメ放送の深夜枠ができ、「子どもだけが見るアニメ」ではなくなってきています。

単なるヒーローが敵役を倒して終わりではなく、作品を通して伝えたいことが深みを増していると思います。単なる娯楽ではなくなってきているように思います。

 

【2010年代前半】

イラストはここでぐっと変わった印象です。

自分でイラストを整理していても、明らかに変わったと思いました。

10年「デュラララ!!」「魔法少女まどか☆マギカ

11年「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

12年「宇宙兄弟」「ジョジョの奇妙な冒険

  「ソードアート・オンライン(2009年小説)」

14年「残響のテロル

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女の子キャラでも目が小さくなり、鼻は点で表現したものが増えました。輪郭も緩やかで、顎があまりとがらなくなりました。(作品により、顎がとがったものもあり)

より現実に近い表現へと変化しました。アニメや漫画もシリアスな内容で、考えさせる内容のものが増えていたからでしょうか。

 

【~2017年】

13年「進撃の巨人」「有頂天家族

15年「艦隊これくしょん‐艦これ‐(13年ブラウザ版ゲーム)」

16年「甲鉄城のカバネリ」「NEW GAME!」「昭和元禄落語心中

  「ジョーカー・ゲーム」「文豪ストレイドッグス

今現在のイラストは、イラストが好きな方ならご存じのとおりです。

作品が多様化しているので、平均して考えられるイラストの特徴をまとめました。

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緩やかな輪郭、目も様々な色の塗り方が出てきたので、適度な大きさでも華やかです。

髪のボリュームはそこまでなく、ふわっと軽やかな印象を与えるようになっています。それに加え、おくれ毛などを束で描くようになりました。

 

10年単位で比べてみましたが、いかがでしょうか。

まとめていて、感じた点が一点あります。鉄則とも言っていいのではないかと思っているのですが、「赤ちゃんの顔の骨格」が多いということです。

イラストでもわかるかと思うのですが、1990年代からは目が大きく頭が大きい口が小さいなど、赤ちゃんと共通する点が多いです。

赤ちゃんはすべての人に愛され、可愛いと思われるためにそのような比率で生まれてくると聞いたことがあります。(だいぶ前の記憶で媒体が分からず申し訳ありません。)

すべての人に愛されるということは赤ちゃんにとっても重要ですが、キャラクターにも重要な点であると思います。(好みは人それぞれですし、ストーリーの好みもありますので一概には言えませんが)

  

今回記事を書くにあたって、実際にその時代の表現で出来るだけ描いてみました。自分の描き方の癖なども出てきてしまうもので、難しかったですが、大変勉強になりました。

 

個人的なまとめでしたが、いかがでしょうか。少しでも参考になりましたら幸いです。

 

この考察の一つ手前に書いたものもあるので、よろしければそちらもご覧ください。

 

 

syunee.hatenablog.jp